実家で親のハガキの整理をしていると、24歳の時に旅行に行ったスペインから送ったハガキが出てきました。
フィゲラスというサルバトール・ダリが生まれた街でダリ美術館があります。そこで買ったハガキを親に送っていたのをとってくれていたようです。他にもこれまで送ったハガキは何枚もあったと思うのですが、なぜこのハガキだけとってあったのか・・・
単純にハガキのデザイン自体が面白かったのかもしれません。
裏の私の文章も大したことは書いていません。ダリの顔がツボにハマったのかもしれません。
母との関係はなかなか難しく大変でしたが、感情の波の中で、時々ユーモアのある人でした(今は寝たきりのため施設で暮らしています)。
玄関口にお弁当を忘れることが時々あった私のために、菱川師宣の見返り美人図のハガキを飾っていたこともありました。そのハガキの効果はいまいち出ませんでしたが(笑)、これはいける!と思ったのでしょう。難しい関係の中でも、優しいところも時々あり微妙な気持ちになることもあります。
喪中のハガキや親戚に送ったものへのお礼の手紙などが少しだけとってあり、どんな基準でとっていたのかなぁと色々と考えを巡らせながら読んでいました。まだアルバムの整理をしていませんが、ハガキと比較にならないくらいショッキングでしょう。
時々介護のメモやマンガを残していて(これは別のアカウントで作っています。いつか公開する時もあるかもしれません)、実家で今回のようにハガキや書類を整頓をしていると、SNSなどで他人のことを知ることが多い中で、自分の生きてきたこれまでを確信できる落ち着いた時間になる時があります。
昨日の夕焼け。とろけるようなグラデーションでした。
晴れた日の夕刻が楽しみな秋。自然からのご褒美です