長い連休と思って入ったGW。あっという間に最終日です。
所用以外は、旧友が遊びに来てくれたり、昔の同僚や友人に会ったりして過ごしていたけれど、何十年と知っている間柄だと一瞬にしてその時代に戻ってしまう、不思議なものですね。
その合間に本を何冊か読んでい他ので、備忘録も兼ねてご紹介です。
●ふるいせんろのかたすみで
作: チャールズ・キーピング
訳: ふしみ みさを
出版社: ロクリン社
古い煉瓦造りの長屋に住む6世帯のお話の絵本です。共同で買った宝くじをめぐってその後どうなるかを、ラフかつ細かい描写で表現されています。
みなさんは額によりますが、当たったらどうしますか? この6世帯ならどの使い方でしょう?!
私は宝くじは以前グループで買って勝ったことがありましたが、2万円だったので、そのままクレジットの支払いに終わってしまった気がします。
いせひでこさんがこの絵本画家に憧れていたそうです。多色を使いながら彩度を抑え、豊かな表情とグラフィカルな動きが魅力的な絵。色の使い方が独特でかっこいいです。
あと社会的な本をもう二冊
●憲法という希望
木村 草太 (著), 国谷 裕子 (著)
出版社 : 講談社
●物語 ベルギーの歴史 - ヨーロッパの十字路
松尾 秀哉 (著)
出版社 : 中公新書
憲法記念日に、富士市で著者木村さんの講演会があると記事を見つけたけれど残念ながら行けなかったので、代わりに本で内容を知りました。
ちょうどNHKの朝ドラ「虎と翼」を見ているので、興味が重なり読みやすかった。憲法の細かい部分はプロに任せつつ、政府の活動がおかしくないか、 個人の権利が侵害されていないか勘を働かすことが大事。主権は国民であること。国連法には、武力行使は国際違反と書かれていて、アメリカ、ロシア、中国、北朝鮮も同意している(笑)。武力行使を例外とする規定はない…
だめだと諦めてしまう前に、憲法が保障する自由の価値をもっと知っておく必要があるなぁと感じました。(巻末付録に憲法自体も書かれています)
そして憲法は、過去に国が失敗してこと「無謀な戦争」「人権侵害」「権力の独裁」のリストであることを再確認。
講演会のチラシを見ると、以前見た映画「コスタリカの奇跡」のことにも触れているようです。コスタリカは武力を一切持たない国として有名だと最近知りました。コスタリカといくら状況が違うといっても、軍備に使うお金があるなら教育費や必要なことに使われたらいいなぁと思うのです。
それからもう一冊、ヨーロッパの十字路と呼ばれるベルギーの歴史の本です。
ローマに支配されたガリア地域のベルガエと呼ばれる今のベルギーあたりの人々の気質から始まって、オランダからの独立、帝国主義時代と世界大戦、言語問題(オランダ(フレミッシュ語)、フランス語、ドイツ語)と分裂危機など、ベルギーが今も抱える問題で締めくくられています。まだ把握できないけれど、一通り読むことができてよかった。
他にも続けて読んでいる本があるので、またご紹介します。
晴耕雨読、雨が意外と多い春は、このまま梅雨に入ってしまうのではと不安になってしまうけれど、雨の日はうちで、晴れたら公園で本を読むにもいい季節。そこにウグイスが鳴けば最高ですね