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Live music days ♪ ライブ鑑賞記
Cassandra
Wilson カサンドラ・ウィルソン
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Blue Note, Tokyo 2003(or4) &2008
もうずいぶん前のこと。音楽も聴けないほど落ち込んで家に篭ってしまい、定期的に図書館に行ったりプールに行くことで生活リズムを作ろうとがんばっている時期がありました。
そんな中、図書館のCDコーナーで以前から興味があったCassandra
Wilsonの「New Moon Daughter」というアルバムを見つけて、しばらくぶりにCDプレーヤーの電源を入れました。そして入れた途端にこのアルバムに夢中になってしまったのです。
夢中になったというより、中毒のような症状で、結局購入してCDウォークマンに入れてずっと流し歩き続けました。
Billy
Holiday「Strange Fruit(奇妙な果実)」から始まって、すべての曲は死をテーマにしています。
低音でアーシー(土っぽい)な声がドライさも温かさも与えてくれる不思議な魅力を持つアルバムです。
(誰かがカサンドラの声をデリシャスな声と称えていて、いい表現だなぁと思いました)
それからCassanda
Wilsonのアルバムを買い続けたり、逆に遡ったりして大好きなミュージシャンの1人になって、ライブに二度行きました。
一度目は2004年、StingのFragileのカバーで始まるGlamouredというアルバムが出たあとだったと思います。
その後、イラストの塾に通う前にジャケットを見ながら描いた絵。それを少し加工してみました。
ミシシッピ生まれのカサンドラ・ウィルソンはジャズ、ブルーズ、フォーク、色々な要素が混じり合う独特の世界を持つシンガーソングライター。特に低音に入った時の声の広がりは、ライブ時に心底ゾクゾクしました。
二回目のライブ時に、気のせいかとは思うけれど、開始当初からずっと目が合ってどうしようと感じた時がありました。私の後ろに何か見えてしまっていたのでしょうか・・!?よく落ちつかすときに誰か1人を見るといいと聞いたことがありますが・・流石に違うとは思うけれど、そんな経験がありました。
それは置いておいて、内省するときに聴く曲は人それぞれだと思うけれど、明るい気持ちにさせる声とは逆のこの低音が、行ったことはないのに、ミシシッピを自分の故郷のように感じ安心させてくれます。
カサンドラは、しばらく故郷ミシシッピに戻って生活しているようです。音楽活動は少しお休みしているようですが、また新作・ライブを聴きたい観たいミュージシャンです。