コロナ禍の3年間の後、マスクを外して動けるようになって色々なことが元に戻ってきたような空気を感じつつ、政治的にも経済的にも、人の気持ちの間にも見えない大きな歪みができてしまいました。またこのことについてはゆっくり書きたいと思いますが‥
コロナ禍が始まった頃の不穏な中、支えてくれたのは、David Byrneのアメリカン・ユートピア、そして発売されたGregory Porterというジャズシンガーのアルバム。
そして待望の来日コンサートを、先月すみだトリフォニーホールで見ることができました。
Gregory Porterはジャズシンガーとしては珍しく、ほとんどの曲を自分で作曲していて、一つ一つの曲を大事に長く歌いバンドメンバーと演奏し続けています。将来を期待されていたフットボール人生を怪我で諦めなければならない時に、牧師だったお母さんが歌うことを選んでほしいと伝えて、まもなくして病気で亡くなったそうです。お母さんの影響からゴスペル感もあり、真摯に力強く歌う佇まいは牧師や宣教師のようにも感じます。
gregoryのツアーバンドで長年サックスを担当していた日本人の佐藤洋祐さんも登場して、on my way to harlemという曲を一緒に演奏。彼らはHarlemで出会って共に活動することになったそうなので、その時を想像すると、関係ない私も勝手に胸が熱くなってしまいます。
佐藤さんは今は日本で活動しているそうなので、ぜひいつかライブに足を運びたいものです。
どの曲も心に強く残っているけれど、アンコールで歌ったno love dyingは観客のコーラスも誘い、gregoryの声が今でも心に響いています。
♪https://www.youtube.com/watch?v=fZkKQkoZwKU
(先日亡くなったW.Shorterも映っていますね・・)
すみだトリフォニーは初めて行きましたが、帰り道スカイツリーが綺麗に見えました。
ライブを見た後の景色は一緒に記憶として残りますね。
3年ぶりに東京でライブを見れた、色々あってまだあるけれど、なんとかやってこれてよかった、そう思う晩でした。
