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個展「Ever Changing Sky」2

ベルギーは、電車に乗っても2時間ぐらいで国の端から端までついてしまうくらい小さな国。

 

なのに上半分はオランダ語(あの、悲しい少年と犬の話で有名な! フランダース地方)、下半分はフランス語圏のワロニー地方で、民族的にもラテン人なので、上のゲルマン系の方々と性格が異なると言われています。仕事の仕方も違ったり、フランダースの人たちは言語上英語に近いので英語もフランス語もオランダ語も色々理解したり話すけれど、フランス語を話す人たちはほとんどオランダ語は使いたがらないので言語戦争とも言われていつか国が分断するかも・・と噂があるそうです。

それでもそんな状況と、大国に囲まれて戦争に巻き込まれることも多かった歴史から、柔軟性がある穏やかな人たちが多い印象です。

 

首都のブリュッセルはフランス語がメインで、周辺をオランダ語圏に囲まれているというおかしな状況で、私が滞在することが多かったルーベンという地域はオランダ語地域だけど、ブリュッセルからも電車で20分少し、ちょっと移動すればフランス語地域でした。

 

駅前にはすでにビールやらムール貝(バケツにどさっとワインやバターで煮込んで、それをすでに食べた貝でつまんで次のムールの身をつまんで食べる)などのお店が続きます。二度揚げが美味しいフリッツ(フライドポテト)も一緒に。おいもが好きな私にはたまりません。おしゃべりを楽しむ人もいれば、本を一人で読んでいっぱい飲んでる人も多いです。一杯のビールを一冊読み終えるまで、理想的じゃないですか!? ^ ^

伝統的な煉瓦造りの建物が多いまちです。駅もとても趣があります。夜近くの明かりが灯った駅舎です↓

そんな駅前広場を横目に、ナームセ通りを歩くと間も無く、市庁舎が現れます。石のレースと言われる荘厳な建物(これはとても描けなかった…)で、ガウディのサグラダファミリアのような、偉人と言われる方々があちこちに彫られて、一つずつみていくだけでも大変なくらい細かい仕事です。

 

そのあたりを中心にして、大学や修道院や、裏通りのお店などをみてまわることができます。下の絵のようなファサードや屋根が特徴的。

ここからすぐ近くに「孔雀カフェ」(Blauwe Schuit)があって、Joskeという孔雀がカフェのテラスを気ままにウロウロ歩いています。今はお店は引っ越したようで、Joskeは元気かと気になります・・。